No.05 利根川第2橋梁

 

●利根川第2橋梁をモデルとしたモジュールです。

 

●上路式トラス鉄橋を角棒からフルスクラッチで製作する

 前作のNo.04の利根川第3橋梁では、上路式トラス鉄橋がTOMIX製品からの改造であり、「タイプ」でした。

 これまでの工作でだいぶ角棒細工にも慣れてきましたので、今回はタミヤ製プラスチック角棒を数種類使用してのフルスクラッチを試みます。

 

 まず、内側に入る部分を作成します。(トラス鉄橋1個あたり7枚必要です。)

 27mm長に切った2mm角棒の上に、長さ9mm1mm角棒を接着。1mm角棒による突起が出来ますが、これは線路取り付け部の土台のガイドとなります。

 続いて、2mm角棒を2本接着し、厚さ6mmにします。これが実物の線路を支える部分の鉄骨に当たる部分となります。

 これにトラスの縦の鉄骨に当たる部分等を接着し、四角い形状に仕上げます。最後に、1mm角棒で筋交い部分を表現します。(ここで組み込まないと、鉄橋の形状にしてからの作業では非常に難しいものとなる為です。)

 

 続いて、横に通る鉄骨部分を製作します。

 鉄骨本体は3mmL型プラ材と2mm角棒を組み合わせます。こうすることで、内側部分(縦鉄骨を含む部分)を差し込むガイドを簡単に作り出すことができ、容易に位置決めが出来ます。

 

 あとは、横鉄骨部品の切り欠きに内側部分を差し込んでいけば、四角い形状が出来上がります。

 その後、側面の筋交い(2mm角棒使用)・上下の筋交い(1mm角棒使用)を取り付け、ディティールアップします。

 

 最後に3mm角棒をガイドに合わせて上面に接着すれば、本体は完成です。

 

 キャットウオーク部分を0.5mmプラシートと1mm角棒から作成しました。

 

●デッキガーダー鉄橋の製作

 デッキガーダー鉄橋本体は前回同様、KATOのプレートガーダー鉄橋を改造します。

 今回は、キャットウオーク部分の手すりの形をできるだけ実物に近づける為、1mm角棒での加工も追加しました。

下り線用の長尺タイプのデッキガーダー橋です。KATOのプレートガーダー橋を分解・切断後、2mm角棒の補強を使用し、プレートガーダー橋2本分の長さに接着、その後長さを280mmに調整しました。

キャットウオーク部分は0,5mmプラシートと1mm角棒からのフルスクラッチ自作による作成です。

 

 短尺タイプのデッキガーダー橋です。キャットウオーク部分は、元のプレートガーダー橋に残っていた端材に1mm角棒で手すりを付けていますが、形状を実物に近づけてみました。

 ※前回製作の利根川第3橋梁タイプでは、試行錯誤だったため、手すりの形状・設置場所を簡素化していました。

 

●コンクリート橋の製作

 コンクリート橋は、前作はスチレンボードベースに、表面にプラシートを貼ったものでした。

 今回は強度向上を目的に、5mmプラ角棒をベースに作成しました。写真のコンクリート橋ベースに、TOMIXのワイドPCレールを取り付ければ完成となります。

 

 コンクリート橋の裏面です。最低限のディティールは表現しました。

 

●鉄橋用線路の製作

 前作では、上路型トラス鉄橋ではTOMIXの鉄橋からそのまま転用、デッキガーダー橋ではKATOのプレートガーダー橋についていたものを長さ調整して使用していました。

 ただ、枕木の長さが実物より短い感じがし、キャットウオーク部分との隙間も気になりました。

 今回は2mmプラ角棒を使用して枕木を新製し、鉄橋専用の線路としました。

 2mm角棒を長さ20mmに切断し、茶色に塗装後、ゴム系接着剤にてレールに取り付けました。

 なお、レールは、TOMIX製の一般直線レールS280を分解して転用しています。

 レールジョイナー部分は切り欠きのついた枕木が必要な為、別途作成し、組み立てるときまで保管しておきます。

 

●橋脚の製作

 上路型トラス鉄橋用のレンガ橋脚

 TOMIX製レンガ橋脚55mm2本切り継ぎし、幅を広げました。

 その後、逆さにし、鉄橋と接触する面にプラシートを貼り、完成です。

 今回、この橋脚に上路型トラス鉄橋とそのレールを載せた時のレール面高さを、他の橋脚の高さ算出の基準とします。

 

 実物の利根川第2橋梁と比較すると、見た目、やや低い感じがしますが、これはモジュールレイアウトの制約に起因しております。

レイアウトの制約でレール面高さを200mmとしていますので、極端に高い橋脚を作ると、今度はモジュール台枠を薄くしなくてはならず、強度が保てなくなります。

この為、材料を使い切ることも含め、TOMIX製レンガ橋脚55mmからの改造を選択しています。(TOMIX製レンガ橋脚は55mm×6本がセットなので、切り継ぎで3本作成すると、ちょうど使い切ります。)

 

 下り線用長尺デッキガーダー橋の橋脚

 前作と同じく、5mmスチレンボードと0.5mmプラシートベースで作成し、両サイドのRのある部分は紙粘土で埋めての製作です。

 なお、紙粘土は、乾くと少し収縮しひび割れを起こすため、二回目は紙粘土と木工用ボンドを混ぜてパテ状にしたものをすり込んで仕上げました。

 ※多忙の為、写真撮影はありません。

 

●仮組み立て

 出来上がった橋脚、橋台部分(仮土台取り付けで高さ調整)、各種橋梁を仮に組み立てます。

 まず、各種橋梁に線路を固定します。

 次に長さ1200mmのシナランバーコア合板(厚さ12mm)に橋脚の位置をケガキして、そこへ橋脚を立ててから、鉄橋を組み立てます。

 ※シナランバーコア合板は、1820mm×910mmのものを購入し、ホームセンターのプレカットサービスで必要な大きさに切断してもらいました。

 この時に設計通りの高さが出ているかを確認し、問題なければ両面テープで仮止めし、組み立てします。

 仮組み立ての結果、設計通りの高さとなり、長さも1200mmに収まりました。

 これを次に製作するジオラマベースに組み込みます。

 

●ジオラマベースの組み立て

 今回、初の試みとして、ジオラマベースを外枠と捉え、予め別に製作しておき、上記仮組み立てしたものを内側へ挿入する工法を採用し、製作期間短縮を図りました。

 ジオラマベースも12mm厚のシナランバーコア合板製としました。

 ジオラマベースは左右側板と底板の3ピース構成で、側板はインターネットの航空写真等を参考に地形の断面をケガキし、ジグソーで切断して成型します。

 地形の断面を切り抜いた側板を底板の左右に電動ドライバーを使って木ねじでしっかりと取り付けます。これで「樋」のような形のベースが出来ます。

 次に、仮組み立てした上記ジオラマの板表面が川底の位置に来るように位置合わせを行って、ジオラマベースに差し込み、木ねじで正しい位置に固定します。

 最後に、妻板を取り付け、橋台部分の端も同時に本固定を行います。これで一応、モジュールとして使用可能な状態となりました。(地形は付いていませんが、他のモジュールと接続して列車を走らせることは可能です。)

 

●地形製作

 地形ベースはこれまで通り、スタイロフォームでベースを作り、細部はスチレンボードの端材を詰め込んで大まかに製作します。

 その後、土留め・コンクリート擁壁・舗装道路の部分を取り付けます。

 地形の仕上げは、紙粘土か石膏か、となりますが、今回は前作で実績があり、軽量化の観点から紙粘土を選択しました。

 なお、紙粘土はそのままでは取れやすい場合もあるので、木工用ボンドをベースに塗るなどして、しっかりと固着させます。

 

 紙粘土で地形を製作したところです。

 

 紙粘土が完全に固化したら、隙間・ひび割れなどの部分に紙粘土と木工ボンドを混ぜたパテを詰め込み修正します。

 

 続いて、地形の着色です。(これを省略すると、パウダー類や砂利が何らかの理由で外れたり抜けたりしたときに不具合がでます。)

 川底はアクリルガッシュ(アクリル絵の具)で青色に着色、その他はアンダーコートアースで土色に着色しました。

 

 砂利や草の表現を行い、完全固着するとこのようになります。

 

 ちなみに川の砂利ですが、モーリン製の「川の石」は青色、ダークグレー、ライトグレーの系統が販売されて

いる為、一番深い部分:青色、少し深い部分:青色とダークグレーをブレンド使用、浅い部分:ダークグレー、

川原部分:ライトグレー、と使い分けて表現を行っております。

 今回、現地観察で、大きな岩はほとんどないエリアであることが分かりましたので、下流側の一部を除き

大きな石の投入はありません。

 

●川の樹脂投入

 KATO製「リアリスティックウォーター」を投入します。

 1回目投入直後です。1回目は一番深い川底部分だけの投入です。

※前作では、樹脂投入後、型枠を外したら、時間経過すると樹脂自体の重さで樹脂が変形し、樹脂が飛び出す

現象が発生しました。(飛び出した樹脂をナイフでカットし修正対応。)

 その為、今回、型枠(PET透明板)は取り外さない構造としました。

 

左から順に、樹脂投入24回目の様子です。12mm程度ずつ、深いところから順に樹脂を投入し、固めていきます。

よって、最初の数回は、樹脂が回らない部分もあることになります。

 

左から順に、樹脂投入57回目の様子です。5回目でようやく川の全長にわたり、樹脂が行き渡りました。

6回目では細い方の川の樹脂投入が完了しました。

7回目では、川の全幅にわたり、樹脂が回りましたが、まだ浅い部分は川底の砂利が水面から出ております。

 

左から順に、樹脂投入8回目、落差部分の波の仮作成(樹脂がこれより低い部分に流れるのを防ぐ目的です)、樹脂最終投入の様子です。

なお、波はKATO製「ウオーターエフェクト」で、最初は白色ですが、乾燥すると透明となります。

 

左から順に、白波の作成(「ウオーターエフェクト」をスポンジで叩きつけながら盛り上げて作成)、乾燥後アクリルガッシュで白波を着色した直後、最後に白波部分に再度「ウオーターエフェクト」を盛って仕上げた状態です。

アクリルガッシュ(今回は白色)での着色は、乾いた筆の先端に、アクリルガッシュをそのまま少量付け、軽くたたくような感じで着色しております。

今回は白がやや強かった感じがしたのと、波がやや足りない感じもしたので、最後にもう一度「ウオーターエフェクト」を追加して波を仕上げております。

 

●仕上げ工程

ガードレール・架線柱等の小物の取り付け、及び樹木を植えて完成です。

今回、樹木はKATO製樹木キットの他、建築模型用のものも使用してみました。

 

●完成

2113000番代を置いて撮影してみました。

 

ジオラマレイアウトVer5へ戻る

榛名山麓亭へ戻る