ジオラマレイアウト製作方法

 

当方所有の模型レイアウトの製作過程を紹介いたします。

<注意>

・このレイアウト製作は、一応の形にまとまるまで、製作に約2年を要しております。新規にレイアウト製作を検討の方はその点にご注意願います。

・写真のレール配置と、完成したレイアウトのレール配置が異なっている部分がありますが、これは使用したジオタウンプレートのサイズの問題や、ホーム有効長の調整などで見直しを行い、変更を余儀なくされた部分があるためです。

・使用した建物・樹木などは、加工・調整などが必要なものもあります。

 

1.レイアウトボード(基盤)製作

ホームセンターで購入可能な材料を使用して、自作としました。

90cm×60cm、厚さ5mmのベニヤ合板に、厚さ14mm、高さ4cmのパイン角材のフレームを取り付け、補強をしています。

これを3台使用して、180cm×90cmのサイズ(おおよそ畳1枚)としています。写真では床置きですが、その後、アングル鉄骨を購入し、専用の台(キャスター付きで室内移動が可能)を製作して据え付け、レイアウトの下は収納スペースとして活用しています。

なお、レイアウトボード間の結合は特に行っていません。

※いきなり大規模なレイアウトを計画して失敗されるケースも多いようです。この規模でも、複線で6両編成の電車が走行可能なエンドレスが敷設可能ですので、セクション式でない場合は最初はこのサイズを上限とした方が良いと思われます。なお、このサイズの場合、市販の会議用折り畳みテーブル2台にちょうど載せることができるサイズでもあります。

 

2.線路敷設

このレイアウトでは、線路は完全固定ではなく、スナップ式固定を採用しました。

これにより、レール交換や、移動時の完全分解が可能になった他、ボード結合部の高価な伸縮式レールを全て排除することが出来、大幅なコストダウンと運転の安定性が確保されました。

固定は、まず、レール配置を正確にケガキし、それに合わせて、架線柱に付属のベースプレートを強力粘着両面テープで固定していきます。その後、路盤を表現する為にブラウン系統のカラーパウダー散布を行い、固化後余分なパウダーを除去してからレールをはめ込んでいきます。このレイアウトでは、バラストは使用していません。

なお、架線柱のベースプレート固定に際しては、フィーダー線取り付け箇所やポイント設置箇所は避けて固定する必要があります。

写真ではトミックス旧製品レールを使用していますが、その後レールを新品に交換しています。

 

3.山製作

山の製作法は標準的な発泡ボード積層法を使用しています。

@     厚さ4cmの発泡ボードを積層しておおよその形を作り、これをナイフで成型してベースとする。トンネルポータルもこの段階で固定場所を決定してしまいます。

A     石こうを塗り、表面を成型する。石こうはきれいに均して塗るよりも、むしろデタラメに凹凸が出来た方が仕上がったときに実感的になるようです。なお、「コルクロック」を使用して岩肌を表現する方法もありますが、それほど大きくなければ「石こうデタラメ塗り」の方が製作は容易です。

B     石こうが乾いたら、KATOから発売されている「アンダーコートアース」で茶色に着色。岩肌はこれで充分に表現できます。

C     建築模型用の樹木スポンジ、「フォーリッジクラスター」などを貼り付けたり、樹木を取り付ければ完成です。なお、急斜面は無理に樹木を表現せず、岩肌を露出させて「崖」を表現したほうが実感的になります。

 

4.町並み製作

道路は、今回、工期短縮の為、KATOの「ジオタウン」を使用しています。このため、パターンは限定されますが、駅前などはプレートを据え付ければ完成です。

しかしながら、「ジオタウン」はカーブや踏切には対応していない為、その部分の加工は自作となります。

今回は、工作用紙を積層して道路を自作した他、段差もボール紙などを積層してかさ上げ補正しています。

なお、エンドレス外側については、グレーに塗装した厚紙や、市販のテクスチャーシートを貼り付けて道路を作りました。

この他、隙間などは樹木や草を取り付けて仕上げています。

 

5.建物

今のところ、市販品をそのまま使用していますが、固定とはせず、取り外しできるようにしています。これにより分解が可能で、他の建物に取り替えもできます。

これで一応完成となりました。完成したレイアウトは2004年8月には一度解体されて「第5回国際鉄道模型コンベンション」会場に搬入され、そこで再組立を行い展示されています。

 

現在は、建物の加工などの検討中となっており、細かい部分を改良していく予定です。

 

榛名山麓亭